初めての無水カレーレシピ。具材や道具の選び方をプロが解説

初めての無水カレーレシピ。具材や道具の選び方をプロが解説

水を使わずに具材の水分だけで作る無水カレーは、野菜のうまみがぎゅっと凝縮していて、いつものカレーとは違う味わいを楽しめます。でも、どんな具材を使えばいいの? 普通の鍋で作れるの? など気になる点もいろいろ。そこで今回は、押さえておきたい調理のポイントと、基本の無水カレーレシピ、「失敗かも!?」と思った時のリカバリー術を、ハウスのレシピ担当者が解説します。

これだけは押さえたい調理のポイント3つ

【ポイント1】水分の多い具材を使う

【ポイント2】厚みがあり、ふたのある鍋を用意する

【ポイント3】ルウを入れてからはこまめに混ぜる

カレーと相性がよく、水分を多く含む、玉ねぎやトマトなどをたっぷり使うのがおすすめです。

煮込む時は鋳物ホーローやステンレスなどの厚手の鍋がおすすめ。熱の伝わり方のムラが少なく蓄熱性があり、具材に熱が通りやすくなります。野菜から引き出した水分をなるべく蒸発させないようにするため、しっかりとふたの閉まる鍋を使用してください。

火にかけている時に水分が少なくなってくると鍋底が焦げやすくなります。特にルウを入れてからはより焦げやすくなるので、こまめにかき混ぜるようにしましょう。

無水カレーは専用の調理器具がなくても作れるので、ぜひご家庭で作ってみてください。

【保存版】無水カレーのレシピ

【材料】4皿分

無水カレーの材料の写真

・ ハウス こくまろカレー<中辛>140g…1/2箱(70g)

・ 鶏肉(もも)…2枚(500g)

・ 玉ねぎ…中3個(600g)

・ にんじん…中1/2本(100g)

・ じゃがいも…中1・1/2個(230g)

・ トマト…中2個(300g)

・ サラダ油…大さじ1

【作り方】

鶏肉は大きめの一口大に切る。玉ねぎは縦半分に切り、繊維に垂直に薄切りにする。にんじん、じゃがいもは一口大に、トマトはざく切りにする。

トマトの写真

厚手の鍋にサラダ油を入れて、中火で熱する。鶏肉と玉ねぎの半量を入れて、全体に油がなじむまで炒める。

具材を炒めている写真

残りの玉ねぎ、にんじん、トマトを順に重ねて入れ、ふたをして弱火~中火で15分ほど加熱する。

具材の上下を返すように混ぜ合わせる。じゃがいもを加えて、再びふたをし、弱火で20分ほど加熱する。

【POINT】

水分の蒸発量が多いと焦げ付きの原因に。蒸気が逃げてしまうため、途中でふたをあけないようにしましょう。

いったん火を止めルウを割り入れて溶かす。再び弱火で熱し、焦げ付かないように時々かき混ぜながら5分ほど煮込む。

カレー鍋をかき混ぜている写真

【POINT】

水分が少ないと鍋底が焦げ付きやすくなります。特にルウを入れてからは全体を混ぜて焦げないように注意しましょう

「失敗かも!?」と思った時の簡単リカバリー術

無水カレーはポイントを押さえれば誰でも簡単に調理できます。でも、レシピ通りに作っていても、野菜の個体差や調理器具の違いによって、水分調整がうまくいかなかったり、具材に火が通りにくくなったりする事も。よくある失敗例とリカバリー術をご紹介します。

鍋を確認している写真

①水分が極端に少なくなってしまったら野菜ジュースを追加

水を入れてしまうと野菜のうまみが薄まってしまうため、野菜ジュースを追加しましょう。もし酸味が強すぎるなら、野菜ジュースの代わりに牛乳を入れるのもおすすめです。

一度に入れすぎてしまうと味のバランスが崩れるので、味見をしながら少量ずつ追加するのがポイントです。

②水分が多すぎる場合は少しずつ煮詰めて調整

水分が多くとろみがない場合、ルウを追加すると味が濃くなりすぎてしまいます。ふたを外した状態で、弱火で煮込み時間をのばして水分を蒸発させ、少し煮詰めて調整しましょう。

③野菜が生煮えでかたい時は弱火でじっくり加熱

ふたをして弱火でじっくり熱し、煮込み時間をのばして様子を見ましょう。もし水分量が少ない場合には、野菜を耐熱皿に取り出し、ふんわりラップをかけて、電子レンジ(目安:600Wで約3分)で加熱して鍋に戻しましょう。

いつもとは一味違うカレーを楽しみたい時におすすめの無水カレー。調理のポイントを押さえれば、初めてでも簡単! ぜひこの記事を参考にチャレンジしてみてくださいね。

※掲載情報は、2022年2月時点のものです。

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